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中浜神楽は12の演目があったが、このうちの11の演目を引き継いでやっていた。
(1) 剣舞:矛の剣のおどり(2人)
(2) 八幡舞:弓をもっておどる(2人)
(3) 幣束舞【ヘイソクマイ】:幣束をもって踊る(2人)
(4) 鯛釣り舞(別名:恵比寿舞):つり竿をもって鯛を釣り上げる仕草をする(1人)
(5) 種まき舞:農業の種まきの仕草を舞う(1人)
(6) 一本剣【ツルギ】(別名、天狗舞):天狗の仮面をつけて刀をもって踊る(1人)
(7) 二本剣(天狗舞):(6)を2人でやる
(8) 三本剣(天狗舞):(6)を3人でやる
(9) 獅子舞:ひょっとこ2人と獅子頭2人、ひょっとこが獅子をあやす(4人)
(10) 嫁御舞【ヨメゴマイ】:巫女の姿をした人に後ろから狐がばかす。これが滑稽でおもしろかった。巫女舞は嫁の姿をしている。
(11) 四方固め:1人で獅子頭をかぶり、四方を清めていくという踊り
(12) 春日舞(遠刈田舞):剣舞の邪魔をする鬼を天狗が退治する舞である。春日舞を教えるときに、「遠刈田の山から鬼が出てきた」という話をするため、別称として遠刈田舞ともいう。2人が剣舞【ツルギマイ】をしていると、鬼2人が剣舞の邪魔をする。そこに天狗がでてきて鬼を退治する。
このうち、(8)の三本剣はやらなかった。
男性を中心に神楽部が舞っていた。管内の代表になり、(神楽の)県の大会に出たとき、(大会で)初めて女性が囃子を担当したことから、努力賞、特別賞を受賞した。
神楽の踊り手、囃子などの担当は、練習を重ねていく過程で自然と個人が選択して、決まっていく。踊りが苦手なため太鼓を担当し、笛の音が初めは出なかったが、吹いている内に上達して笛を担当するようになるなど、様々であった。話者は踊りと太鼓を担当した。4月の祭では、1人2役で最初の演舞に出た人を最後に出演するなどして、複数の役を担当していた。神楽に参加する人は明確に確認できていないが、話者曰く「10人ではきかない」ため、お囃子をいれると少なくとも十数人以上だと思われる。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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