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7-8年ぐらい前になるが、小学校から相談があった。郷土のものとしてふさわしいものを伝承したい。これは学校の授業のなかに取り込むためで、創作でも何でもいいが、せっかく伝承するならよりふさわしいものをということだったようだ。このような学校教育への神楽の採用は、20年前にも1-2度あり、その時に教えた事があった。その教え子が現在30代で神楽保存会の中心でもある。今回の場合、小学校の校長から話があった。それで中浜神楽の演目から何かを教えることにした。どうやら学校では創作でも良かったらしいが、それがうまくできなかったようだ。それで神楽をやりたいというようになった。今回の場合、学校教育の「ゆとり」の時間ではじまったようだ。全部を教える事は難しいので、神楽のなかの「剣の舞い」を教える事にした。ちなみにゆとり教育は、平成14年から施行され平成22年度で終了。
自分としては最初生徒が学校の授業で神楽をやることには少し抵抗があった。その理由は以下の通り。どうやってやらせるか。2人を並ばせて踊らせた。神楽は相互に作用しあうなかでおどる必要がある。決まった順序でやればいいというわけではない。もちつもたれつつというか。相手にあわせて適当に変える必要がある。それを集団でやらせることは難しい。笛太鼓をやるのではなく、レコードをかけながら音楽にあわせて踊るということになった。
実際には20年前に学校で習った男性7-8人がいたが、そのなかの2人が自分が習った時の経験を元にして教え始めた。20年前に学校での取り組みをやった時には、自分としては後継者が欲しかった。しばらくつづけてやったが、小学生で覚えても中学・高校生になると続かない。そのなかで1-2人が続いた。それが現在までに続いてきた。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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