D-1 名取市北釜地区

2011
D-1 名取市北釜地区
(PDF) 

[調査日]2012 年 1 月 23 日(月)

[報告者]
島村恭則 
[調査者]
島村恭則 
[補助調査者]
沼田愛 
[話者]
(1)D027無職/元建設会社経営(1933年生れ - 男) 
イグサの干し場

 北釜の浜辺は、いちばん海に近いほうから、県有地(松林)、市有地(もとは村有地)、集落の土地、の順になっているが、このうち市有地のところは、松を植えず、イグサの乾燥場所にしていた。下増田の内陸部である飯塚、耕谷、本村上・下は、イグサの産地であり、そこでとったイグサをここへ運んできて乾燥させた。イグサは、収穫後1日で乾燥させないといけない。砂浜は乾燥が速いので、ここが干し場に選ばれた。北釜ではイグサはつくっていなかった。イグサを干す時期には労働力が不足し、北釜の人たちもさかんに雇われていた。その後、イグサは岡山県産のものに負け、つくらなくなった。そして、干し場であった市有地は民間に払い下げられ、そこに家を建てて住んでいた人がいる。

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