E-1 名取市閖上地区

2011
E-1 名取市閖上地区
(PDF) 

[調査日]2011 年 12 月 19 日(月)

[報告者]
赤嶺淳 
[調査者]
赤嶺淳 
[補助調査者]
沼田愛 ・ 相澤卓郎 
[話者]
(1)E032名取市教育委員会文化振興課長(生年不明 - 男) 
名取市教育委員会へのあいさつ

 閖上地区での調査をするにあたり、①閖上地区の被害と復興状況、復興にあたっての課題についてのブリーフィングをうけるとともに、②調査課題でもある「閖上大漁唄い込み」保存会について、これまでの活動内容と現在の動向について説明をうけた。
 上記①については、昭和33年に名取市に合併した旧閖上町は、当時から街区(マチ)と陸区(オカ)と二分されており、中心は、より海浜部に近いマチであるとのことである。「マチのことは、オカの人に訊いてもわからない」といわれるぐらい、両者の交流は乏しいとのことである。同時に、今回の被害が甚大であったのはマチなのであり、マチの住民は移動しており、調査が難航することが予想される。もともとあった日曜市が、閖上復興市と称し、イオンモールを借りておこなわれている。これは桜井水産が中心となっておこなっている模様である。他方、閖上郷土史研究会の岡崎一郎氏が編集した『閖上風土記』(1977)なる私家版書物の存在を教示いただき、この書物を入手し、閖上についての知識を吸収することが課題である。
 ②については、漁業者ではなく、女性部の活動ということで、教育委員会でも詳細は把握できていないということであった。教育委員会から、現在の会長であるA氏の連絡先を教えてもらうとともに、教育委員会から携帯電話へ連絡してもらい、本調査への協力依頼をしてもらうことを約束して教育委員会をあとにした。A氏はかつて教員をされていたそうで、現在も文化財保護審議会の委員をされているという。
 また、名取市としても、人と道具があつまれば、「閖上港まつり」を再興したいと考えているという。道具がそろったら、人も集まってくるはずだ、とのことであった。

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