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閖上大漁唄込み踊は、歌4名、掛け声複数名、踊り約20名、船を引っ張る役2名によって成る。伴奏に尺八をするひともいたが、ほとんど伴奏はつけない。船は長さ1間くらいの大きさである。演者はハッピを着る。
歌は3種類(大漁唄、大漁唄込み、大漁祝い唄)があり、歌に合わせて踊る。歌の順序をあらかじめ打ち合わせておくので、その順に踊る。歌や踊りの進行を歌がにぎっているわけではない。閖上大漁唄込み踊は、婦人会の新年会や地区民運動会で踊られる。踊りは簡単なので、婦人会や保存会のメンバーに限らずだれでも踊ることができる。保存会では民謡の先生をしていた大曲の丹野定夫さんが歌を歌っていたが、婦人会の会合などでは話者が歌った。
保存会では、「閖上大漁唄大会」や名取夏まつりにも参加する。「閖上大漁唄大会」は、民謡教室の受講生などが参加をして、閖上大漁唄をいかに上手く歌うかを競うもので、名取市文化会館で行われる。出場者は閖上大漁唄の一番の歌詞だけを歌って審査員に順位をつけられる。優勝者は、8月にある名取夏まつりに出演する。
名取夏まつりでは、大漁旗でかざった船を10艘ほど閖上漁港から出し、名取川を上っていく。船は貝を捕る時に乗るような小型のものである。船に「閖上大漁唄大会」で優勝をしたひとが乗り込み、マイクで閖上大漁唄を歌う。陸のメインストリートで閖上大漁唄に合わせて踊りをする。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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