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震災以前から、海苔養殖はあまり長く続けられないと思っていた。近年は利益も芳しくなかった。事業を拡大するには、新しい乾燥機等の設備投資が必要になるが、個人の事業主では国の補助金などを得るのが難しく、行き詰まりを感じていた。
月浜の海苔養殖業者で共業化する話があるが、これだと通年雇用の給料制になるので、つまらないと感じたという。以前の業態だと、秋から春の間は海苔養殖に従事し、夏の間は海の家を経営するなど、ある程度好きなことができた。震災を機に、共業化の話も本格的になってきたので、これを機会に転身を決めた。月浜の海苔養殖業者で、共業化に参加しないことを決めたのは、話者が唯一である。
しかし新たにラーメン屋台を始めても、同様に個人の事業主には補助金が得られないことを不満に思っている。補助を受けるためには組合などを作らなければならない。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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