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浜市地区の人口は、135世帯470人。地区は壊滅状態で、ほとんどの家が流出し、51人が亡くなり、1人が行方不明である。
昨年の5月1日に浜市地区の住民の間で、高台への移転など今後の地区の在り方について話し合いの場が持たれた。公営住宅に住むか、震災以前と同様に浜市地区に住むか、集団移転するか、いくつかの意見が出された。市から提示された移転先も浸水区域だったので移転しても同じではないかという意見もあった。
浜市地区の田畑は津波でほぼ全面が浸水した。
浜市で農業従事者は40人、漁業が10人弱、自営業・大工が10人、それ以外の大多数が勤労者である。農家の多くは農作業、農地を委託していたが、今回の震災でほとんど全ての農家が委託することになるだろう。
地盤整理がされ、今年から苗植えは可能になるが、話者は今回の津波でトラック2台が流出し、農家を出来る状態でない。
2月より、浜市地区の住民に対して個人面談が始まる。市から提示された浜市の土地買い上げの額は、予想よりも高く震災前の8割、2万8千(坪?)ということになっている。ただしこれは宅地のみの価格で、農地については同様に買い上げを要望し、次回の面談で回答をしてもらうことになっている。予想よりは高かったが、例えば駅周辺の土地は8万位なのでそれを買えるほどの額ではない。
震災前住んでいたのは、子ども夫婦が浜市以外の場所で暮らしている老夫婦がほとんどであった。
宮崎町の参加者を泊めた浜市の住民との間には個人的な交流があり、今回の震災で避難所暮らしを強いられ、お風呂に入られなかった人を宮崎町上町にある温泉ユーランドに連れて行くなど、支援があった。6月末まで、週に1・2回温泉へバスで送迎してもらった。また、6月には見舞金も貰った。
浜市の住民は、いくつかの仮設住宅で生活している。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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