0件
お舟玉:舟玉様と呼ぶところもあるがこの地区ではお舟玉と呼ぶ。お舟玉は舟を作った時に、ご祈祷してもらい、小銭などを御神体として舟にお舟玉を入れる。
祖父が作ったお盆に、お舟玉へのお供えをする。(漁のある時は)毎日。お供えとして、椀にはごはんを、とっくりには神酒を、アワビの殻にはおかずをそれぞれ盛りつけ箸も一膳のせる。ごはんは山にして盛らなければならない。いつも、父が押してでも山盛りにせよと言っていた。それと神酒を一緒に載せて、船まで行ってお舟玉へ礼をする。舟でお舟玉に少しお供えをあげて、残りの徳利のお酒は自分で飲む。最近ではわざわざ浜まで膳を持っていかないで、家の中から浜の方向に向かって礼をするだけで済ませることもある。お祝い事があると「おふかし(赤飯)」を作るがこれもお舟様の分も作って供える。正月にもおもちをついたらお舟玉の分も作る。
神社:浜には手を合わせるところ(=鳥居)が3つあるという。これは神社の数を指していると思われる。その神社とは「浜の宮さま」(オマザキ?)、「八鳴(ヤナギ? ヤナキ?)神社」、「神明宮」である。以前は朝晩浜へ行って3つの鳥居に3回手を合わせていた。(漁期の間だけ?)「浜の宮さま」にはナミキリ地蔵(?)がおり、移動する船がここを通る時は、船を泊めて航海安全を祈って御神酒などを捧げたりする。
寺:新山浜の人は陽山寺の檀家。
七福神信仰:七福神の中でも大黒様を祭っている(家の神棚等?)漁の神様だから。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
ページトップ