N-2 石巻市牡鹿町新山浜地区

2011
N-2 石巻市牡鹿町新山浜地区
(PDF) 

[調査日]2012 年 1 月 11 日(水)

[報告者]
山口未花子 
[調査者]
山口未花子 
[補助調査者]
兼城糸絵 
[話者]
(1)N095新山浜区長/漁師(1950年生れ - 男) (2)N100話者①の妻/主婦/57才(生年不明 - 女) 
人形様

 今年の人形様の実施については、16日に行われる総会で話し合って決める。やはり人がいなくなっているので今年は作ったりできる人が少ないのではないか。身内に不幸があった場合はお人形様を作ることができない。話者①もイトコがなくなっている。家のものではないから大丈夫と言えばだいじょうぶだが、嫌がる人もいる。それに、人形様をお参りさせる神社もまだ直していない。でも今まで生きてきた中で、人形様が行われなかったことは一度もなかった。→17日に確認をとったところ、今年も実施することになった。
 お人形様に刺す団子は、子どもと孫の分と神様の分を作る。でも、子どもたちがわざわざ戻ってきて参加する訳ではない。でも、その頃になると気になるのだろうね、子どもたちから「私たちの分も団子を作っておいて」と電話がかかってきたりする。
 人形様は、隣の部落との境界まで行っておいてくるが、最近は団子を持って帰ってくる人がいる。区長さんはその場所まで行ったことがないという。(神社の奥の山の中らしい)
 人形様を持っていく人は決まっている(男3人)。係を指名して決めている訳ではないけど、雰囲気でそうなっている。自分がやるものだと思ってる人がちゃんといて、毎年そうする。お人形様に関しては万事そのような感じで、始まる頃になるとみんな自然と集まって作業をして、13時からやるといっても、朝からみんな集まって早くに始まることが多い。人形様が通る道は、紙幣(幣束の紙?)を道路の脇にさしていく。それは区長が手作りしているもので、パターンがとっておいてある。だから、区長が人形様作りを出来ないとすごく困る。

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