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仕事をはじめたのは、5月から6月くらいである。残った船で、まず海の調査の仕事やがれきの撤去作業が始まった。がれきの撤去作業は、漁協の指導のもとで行われ、海中および沿岸部に流れ着いたものが対象であった。話者は、漁協の役員を務めていたことから、5月頃から始めていたが、役員以外の者は6月ごろからこれに従事した。この頃までは、漁協も誰の船が残っているかわからなかったという。また、残った船も港が完全に破壊されているため、沖に停泊させていたが、3月後半にあった時化で壊された人もいた。なお、がれきの撤去作業は12月頃まで行われた。
これと並行して、7月に流れてきたメカブを利用し、ワカメの種をつくったり、カキ養殖再開の準備も始めていった。時期を逃すと、収穫できなくなるからである。養殖期間の短いワカメをまず最初に始めた。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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