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海洋青年の家の仮設住宅では、一つの自治会をつくり、自治会長を設けている。きっかけは、手狭であった駐車場を広くするため、仮設住宅の総会を開いたところ、町役場の担当者がやってきて自治会をつくるように言われたからである。6~7月頃のことで、派遣されてきた役場の応援職員にたびたび個人的に相談したが、上へ話を通さないので、話者の名前で総会を開き、一軒当たり1台分を確保しようと話し合う予定だった。
棟ごとに班長がいるが、任期も1か月という棟もあれば3か月というところもあり、バラバラである。自治会長はその互選で選ぼうという話もあったが、やりたいという人がいて、その人が担当している。ここは歌津や長清水の人もおり、現在の自治会長は長清水の人である。自治会長のところには、町からチラシが来るなど、情報の伝達が主な仕事となっている。
これとは別に、区長もいる。震災以前は波伝谷上区・下区それぞれにいたが、1人が辞職したため、今は波伝谷で1人だけとなっている。ただし、震災前からの区長の仕事は、現在仮設住宅の自治会長がやっている。
このほか、波伝谷仮設住宅もあるが、ここは波伝谷の人だけで構成されている。3~4人ほどの私有地であったが、この場所を提供し希望者が住んでいる。波伝谷ではいちばん最後にできた仮設住宅である。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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