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開示していただいた統計によれば、宮城県漁協唐桑支所に登録されている約960艘の漁船のうち、流失を免れたのは300艘余りといわれている。流失した船のほとんどは沖出しの不可能な1t未満の漁船であったという。それらは年に1度の開口の日にアワビやウニ、雑海藻をとるためのいわゆる「イソブネ」である(平成21年末日現在の船の数は0~5t未満907艘、5~10t未満19艘、10~20t未満16艘、20t以上0艘)。
唐桑の漁港には20t以上の船は繋げないため、唐桑で大きな漁船といえば20t未満の漁船ということになる(大型の遠洋漁業にでるような漁船は気仙沼港にしか繋ぐことができない)。このうち沖出し等(ロープを緩く係留をしていたために流失を免れた船等あり)をして流失を免れた船は28艘ほどとみられる。昨年の大漁祈願の祈祷に申請していた小型漁船(イソブネを除く20t未満の漁船)は34艘であった(早馬神社での聞き取りから)。したがって唐桑では20t未満の「大きな」船はこの震災で7艘が退いたことになる。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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