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御崎神社の禰宜をふくむ神社の神主のみで舞われる本吉太々神楽が伝えられている。唐桑で現在、神楽を行う神社は賀茂神社、八雲神社、御崎神社、八幡神社の四社である。賀茂神社では11月2日の夜、御崎神社では1月19(or15?)日夜、八雲神社では旧暦6月15日宵宮、松岩の八幡神社では10月(20日?)にそれぞれの神社で舞われている。特別老人ホームの内部にある産土神社にも奉納している(6、7月中で神社側の都合のつく日程)。合計年5回、本吉太々法印神楽は舞われている。運営は神社庁気仙沼支部の神楽部「修正会」で、神楽をやっているメンバーは再若手で30代、一番上は60代の方だという。70代の長老格が一度に抜け、今後の継承に若干の不安があるという。
神楽の衣装、道具類は、通常上記の各神社を巡りながら保管されているのだというが、震災時はもっとも被害の大きかった小原木に位置する賀茂神社にあったという。神楽の道具類は海水にひたってしまったというが、流失は免れた。“お山がけ”で知られる近隣の羽田神社に運ばれ、山の沢の水で潮に浸った道具類、衣装類は洗われ無事であったという。今年も例年通り本吉太々法印神楽は舞われる予定であるという。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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