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荒浜には湊(ハッテラ[八大龍神]様)神社、神明社などがあった。
ミナト神社の祭りには、面コ売りやパチンコ台などの店が立った。
神明社の祭りは年に2回で、夏の祭りにはキュウリを上げた。キュウリは5月に畑に植えたものだが、先に人間が食べたならば、泳ぎに行ったときに河童にさらわれると言われた。7~8月に水遊びをしたが、南沼に河童がいると言われた。北沼・南沼・大沼は排水が悪いところであった(写真1)。
ハッテラサマは3月が祭礼であるが、元旦にもお神酒1升とお賽銭を上げてきた。
話者の奥さんは、オフネ(漁船)が出る日には午前2時半に起きてから食事の用意をして、祈りを捧げているが、祈りの言葉は、「八大龍神、お船霊、金毘羅さんのオミタマ様、金華山のオミタマ様、大きな大きな神様に守られて、今日もオフネがでますので、お守りください」と口に出すそうである。これは震災後も仮設住宅に祀られたお宮に向かって唱えている(写真2)。
ほかに、お庚申様の石碑があり、戦争中、入隊するときは、そこまで村人が送っていった。陸軍に入隊するときは日の丸を手に持ち、海軍のときは軍旗を手に持って送り出した(写真2)。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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