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① 貞山堀の漁業
3~5月まではシラスウナギを捕ったが、荒浜で漁業権のある人は7人いた。
7~9月までは土用シジミをジョレンで捕ったが、漁業権をもっている人は40人いた。
他にドジョウも地獄網と呼ばれる網で捕った。
② 地先の海での漁業
底曳き網で捕る貝類は、アカガイ・ホッキガイ・ナミノコ(コダマガイ・オキハマグリとも呼ばれる)などである。
7~8月まで底曳き網が休みのときは、刺網・ツブカゴ・ハモドウ・サワラ流し・カツオやシイラのバケ曳きを操業していた。カガジ(ヨシキリ)が鳴くようになるとウナギが来ると言われた。震災後もウナギは来ている。
イワシは荒浜の魚名で、オオバイワシ・チュウバイワシ・ウルメイワシ・ナナツボシなどが捕れたが、ハリガネイワシとセグロイワシは、カツオの餌になった。
他にギハギ・ネコタロベェ(スイツケボッケ)なども捕った。
③ 海鳴りなど
風が吹く方向を知るために聞く。たとえば、南が鳴っていればミナミから風が吹く。
また、「金華山に雲がかかれば雨が降る」などの言い伝えがある。これらは、15~16歳ころに、建網に加わっていたときに年寄りたちに教えられた。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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