F-2 仙台市若林区荒浜地区

2012
F-2 仙台市若林区荒浜地区
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[調査日]2012 年 12 月 25 日(火)

[報告者]
川島秀一 
[調査者]
川島秀一 
[補助調査者]
植田今日子 
[話者]
(1)F033漁師(1934年生れ - 男) 
震災前の漁業

① 貞山堀の漁業
 3~5月まではシラスウナギを捕ったが、荒浜で漁業権のある人は7人いた。
 7~9月までは土用シジミをジョレンで捕ったが、漁業権をもっている人は40人いた。
 他にドジョウも地獄網と呼ばれる網で捕った。
② 地先の海での漁業
 底曳き網で捕る貝類は、アカガイ・ホッキガイ・ナミノコ(コダマガイ・オキハマグリとも呼ばれる)などである。
 7~8月まで底曳き網が休みのときは、刺網・ツブカゴ・ハモドウ・サワラ流し・カツオやシイラのバケ曳きを操業していた。カガジ(ヨシキリ)が鳴くようになるとウナギが来ると言われた。震災後もウナギは来ている。
 イワシは荒浜の魚名で、オオバイワシ・チュウバイワシ・ウルメイワシ・ナナツボシなどが捕れたが、ハリガネイワシとセグロイワシは、カツオの餌になった。
 他にギハギ・ネコタロベェ(スイツケボッケ)なども捕った。
③ 海鳴りなど
 風が吹く方向を知るために聞く。たとえば、南が鳴っていればミナミから風が吹く。
 また、「金華山に雲がかかれば雨が降る」などの言い伝えがある。これらは、15~16歳ころに、建網に加わっていたときに年寄りたちに教えられた。

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