0件
調査地となる石巻市雄勝町には全15の浜があり、それぞれ異なる気質をもつ。それぞれに、その浜の気質を表す言葉が存在し、たとえば大浜はオオギサシと他の浜の人間から言われる。これは威張っていることを表す言葉で、その他にも立浜ではジャンジャガネ(にぎやかな様子を表す)と呼ばれたりする。他の浜を揶揄する、悪口のようなもので、普段はあまり使われることはない。
気質のみではなく、生業も異なる。大浜の場合、生業の中心となっているのがギンザケの養殖である。2、30年ほど前から行われるようになったギンザケ養殖は、大浜における年中行事を変えることとなった。仕事が忙しい時期に行われる年中行事は、日にちを変えるか、あるいは行われなくなった。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
ページトップ