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波伝谷仮設住宅では、おばあさんたちがやることがなく、家にこもっていてはいけないので、震災前は畑仕事をやってきたことから、ここの自治会長を務めている話者が中心となって、野菜作りをはじめることになった。これは、2011年度からはじまった被災地復興関連の「農と福祉の連携によるシニア能力活用モデル事業」を活用したもので、その年の秋ごろに役場に行った際に教えてもらったそうで、販売は前提とせず、機械とか肥料などすべて準備してくれるということだったので申請することにした。その際、指導者の下、みんなで作るというものだったので、おばあさんたちの中でも年配の方3名になってもらって、2012年度の事業を使ってはじめられた。
これに参加するのは、波伝谷仮設住宅に住んでいるおばあさんを中心に、自然の家や津の宮の仮設住宅の人も参加している。一応、メンバーは15人で申請しているが、無理をせず、誰でも出られる人だけ出てもらうようにし、仕事内容に合わせ、日曜日や夏の暑い時期などは朝にするようにしている。自然と一緒になって、歩いたり笑ったりしてボケ防止や足腰の運動になればということである。
準備については、すでに2011年の秋ごろから畑をさがしたりしていた。畑は、波伝谷仮設住宅への上り坂の途中と震災前にかくれ里のあった場所の2か所で、選んだ基準はできるだけ近くでということであった。まず、男性に手伝ってもらって、たい肥を入れて土づくりをし、実際の作業は4月からであった。まずじゃがいも、そして春大根や白菜、にんじん、なすびやピーマン、きゅうりのほか、サツマイモやこんにゃく玉も作っている。もともと、おばあさんたちは震災前には畑仕事をやっていたので、だいたいこの時期にはこれを植えるということが身についており、それをみんなで話し合って決めていくそうである。9月には、収穫祭もやり、ジャガイモは塩茹でにしたり、大根や白菜は漬物にするなどして、お茶こ飲み会の時などに、みんなでおいしくいただいた。また、波伝谷仮設住宅全戸に配ったりもする。
なお、この事業での活動は今年度限りで、2013年度からは自分たちでやっていくことになる。ただし、鍬や草刈り機などの機械もあるので大丈夫とのことであった。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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