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震災後、花卉農家で手伝って貰っていた人を中心に「オアシス弁当」という名の弁当屋を始めた。彼女たちは60歳以上の人たちだが、旦那を亡くし日々どうしようもないので、何か仕事をしたいということで弁当屋を提案した。花屋の息子2人〔従業員?〕も手伝ってくれている。二木の松の向いにある話者の娘が経営する花屋の半分を利用している。もともと菓子屋だったところを花屋として借りていたため、裏に厨房がありそれが役に立った。
郷土料理のため肉が少なく野菜を中心としたメニューである。糖尿病患者などにもよいというので病院からの注文も多い。若い人には物足りないメニューかもしれない。話者(妻)もメニューを一緒に考案する等、色々と協力している。具体的なメニューは、ナスのズンダイ(ナスをふかして手で裂いた後塩で味付けして、ズンダで和える)、シメジと糸こんのクルミ和え、柿の白和え、サンマの佃煮、赤魚の煮付けなど。ゆず湯や麹味噌も販売する。このような郷土料理は、このあたりの年配の人にはとても喜ばれている。昼時に注文が集中するために、特に配達が大変である。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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