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1月15日、年中行事である「ささよ」に先立って、午後2時50分に寄木浜の港で「ささよ太鼓」の演奏が始まった。ささよ保存会会長の畠山鉄雄氏が進行役を務めた。
大勢の報道関係者に少し戸惑いながらも、子供たち13名(男6、女7)は元気な掛け声を出しながら2回のささよ太鼓の演奏をおこない、集まった地元の方たちも大きな拍手と声援を送っていた。
続いて、男子6名による「ささよ」が行われた。「ささよ」は、地区の小中学生の男子全員が参加しておこなう、大漁と海上安全の祈願を込めた年中行事である。揃いの法被と鉢巻き姿で港の船揚場に並び、大漁旗を立てて竿の根元にお神酒をかける。そして唄う。
今年のささよも港での行事の後は、寄木の仮設住宅団地に移動して、その入り口に大漁旗を立て掛け、入居者からのお神酒をその根元に注いで唄った。ご祝儀のお金や餅、菓子などが子供たちに渡され、行事終了後に大将役の最年長の中学生が、このご祝儀を子供たちの間で分けることになっているが、その場面は非公開であった。
災害以前からの少子化で、ささよの継続のために、男子だけでなく女子の参加も話題にはなっていたが、現在のところまだ男子だけの行事として行なっている。
宮城県地域文化遺産プロジェクト
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