R-1 南三陸町歌津地区寄木集落

2012
R-1 南三陸町歌津地区寄木集落
(PDF) 

[調査日]2013 年 1 月 15 日(火)

[報告者]
林勲男 
[調査者]
林勲男 
[補助調査者]
 
[話者]
 
2013(平成25)年の行事の様子

 1月15日、年中行事である「ささよ」に先立って、午後2時50分に寄木浜の港で「ささよ太鼓」の演奏が始まった。ささよ保存会会長の畠山鉄雄氏が進行役を務めた。
 大勢の報道関係者に少し戸惑いながらも、子供たち13名(男6、女7)は元気な掛け声を出しながら2回のささよ太鼓の演奏をおこない、集まった地元の方たちも大きな拍手と声援を送っていた。
 続いて、男子6名による「ささよ」が行われた。「ささよ」は、地区の小中学生の男子全員が参加しておこなう、大漁と海上安全の祈願を込めた年中行事である。揃いの法被と鉢巻き姿で港の船揚場に並び、大漁旗を立てて竿の根元にお神酒をかける。そして唄う。
 今年のささよも港での行事の後は、寄木の仮設住宅団地に移動して、その入り口に大漁旗を立て掛け、入居者からのお神酒をその根元に注いで唄った。ご祝儀のお金や餅、菓子などが子供たちに渡され、行事終了後に大将役の最年長の中学生が、このご祝儀を子供たちの間で分けることになっているが、その場面は非公開であった。
 災害以前からの少子化で、ささよの継続のために、男子だけでなく女子の参加も話題にはなっていたが、現在のところまだ男子だけの行事として行なっている。

タグ

関連URL

この話者の他の調査ノート

関連カード

地区
キーワード

みちのく震録伝 -東日本大震災アーカイブ-

宮城県地域文化遺産プロジェクト

ページトップ