D-1 名取市北釜地区・広浦地区

2012
D-1 名取市北釜地区・広浦地区
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[調査日]2013 年 1 月 24 日(木)

[報告者]
島村恭則 
[調査者]
島村恭則 
[補助調査者]
沼田愛 
[話者]
(1)D024不明(1946年生れ - 男) 
町内会

 広浦の住民は全戸が飯塚町内会に所属する。町内会の規約として、入らないひとは住むことができないからである。震災後、住民は仮設住宅の町内会と、飯塚町内会のふたつに加入している。飯塚町内会が解散しないのは、以前居住していた土地の売買などに関する情報などを通知したりするためである。なお、話者の居住する美田園第2仮設住宅団地には、120戸、98世帯が居住している。一度入居したものの、すでに退居した家もある。なお、飯塚町内会を指して広浦の人たちは広浦町内会とも言う。これは、広浦の住民が飯塚のベッカにあたるからである。
 仮設住宅がある現在の美田園周辺は、もともとは飯塚の住民の所有する田であったが、10年ほど前に住宅団地として開発が進み(写真1)、仙台空港アクセス線も開通し、美田園と地名が改称された。のちに美田園となる農地のなかには、飯塚町内会に加入する家がポツポツとたっていたため、この周辺に宅地を得て引っ越してきた住民も飯塚町内会に加入していた。しかし住宅団地開発に伴い加入する家が増えたため、美田園の団地に居住する住民は、飯塚町内会とは別に、美田園町内会を発足させた。現在では美田園町内会も加入者が増えて1班から5班までを編制する大きな町内会になっている。しかし、宅地開発が進んでいることに加えて、美田園は沿岸部の住民の集団移転地でもあることから、これからも町内会の加入者の増加が見込まれている。そのため、1~3班と4、5班で分けて町内会を再編成する話も持ち上がっているが、現時点ではどうなるか不明である。

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震災前 / 震災後

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