G-2 多賀城市八幡地区

2011
G-2 多賀城市八幡地区
(PDF) 

[調査日]2011 年 11 月 21 日(月)

[報告者]
菊地暁 
[調査者]
菊地暁 
[補助調査者]
沼田愛 
[話者]
(1)G051元警察官(1945年生れ - 男) 
刀鍛冶

 不磷寺の左隣に有名な鍛冶屋があった。もともと美濃から来て、仙台藩のお抱えになったらしい。銘は白龍子永繁と見龍子永繁といい、十数代続いたと思う。維新後、失業して野鍛冶になった。よく切れる評判で、近在近所から注文があった。塩竃神社にも刀を奉納している。
 ウチのバアサンが産婆をしていた時、用心のために守り刀を作ってもらった。自分が小さい頃は引出に仕舞ってあり、ひどく錆びていたが、最近研ぎ直してもらうと立派なものに戻った。
 バアサンは終戦後に亡くなるまで産婆をしていた。自分もバアサンに取り上げられた。このあたりは工場に連れて来られた朝鮮の人も多かったが、その人たちからも信用され、子供も取り上げていた。朝鮮の人は酒がなかった頃、自分で作っていた。今も飲み屋をやっている人がいる。

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